ソーラーLED照明の特長

ソーラーLED照明(太陽光照明)の特長

ソーラーLED照明とは、日中に太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換し、バッテリーに蓄えて電源として利用する照明器具です。夜間になれば自動で照明を点灯するので、あらゆる場面で活躍します。すべての製品において、電気・配線工事が不要で、停電になった場合でも明かりを確保できるのが特徴です。

ソーラー照明の構成・仕組み

ソーラーLED照明の基本的な構造は3つの部位で構成されています。

ソーラーパネル

太陽光を集める部位です。太陽光エネルギーを電気エネルギーに変換する役割があり(発電)、蓄電池と繋がっています。

●単結晶シリコンと多結晶シリコンの違い
シリコンは、ケイ素(Si=シリコン)を含んだケイ石が原料となっています。このケイ石を加工(溶解・冷却)したものを単結晶インゴットと呼び、インゴットを切り出し、太陽光パネルの元となるセルを作ります。
インゴットを切り出す際に出たシリコン粒を再利用したものが多結晶です。
単結晶の太陽光パネルは単一の結晶からできているため純度が高く、変換効率が高く、曇りや朝晩などの低日照時間帯においても多結晶よりも優れているのが特徴です。それに対し、多結晶は再利用のため安価ですが、変換効率は単結晶に及びません。しかしながら、単結晶と比べ経年劣化が少ないため、長期的に安定した発電をすることができるのが特徴です。

蓄電池(バッテリー)

ソーラーパネルで発電された電気エネルギーを蓄える役割があります。夜間になるとLED照明へ電気を供給します。弊社製品の多くは灯具内部に組み込まれたものになっているため、洪水や水害でも水没のリスクが少ないのが特徴です。

●バッテリー(電池)について
バッテリーは主にリチウムイオン電池を使用しており、今までのソーラー外灯・ソーラー照明でよく使われていた、鉛蓄電池やニッケルカドミウム電池のように環境負荷の大きい材料を用いていません。
<リン酸鉄リチウムイオン>
他の電池が定格電圧3.7V程度であるのに対し、リン酸鉄系は3.2V程度とエネルギー密度が低い半面、電池内で発熱はあっても熱暴走が起こりにくく、安全性が高いと言われています。
また電池の寿命が長く、-20℃の低温環境でも使用できるのがリン酸鉄リチウムイオン電池の特徴です。

LED照明

蓄電池からの給電により、夜間(日没)にLED照明が点灯し、広範囲に光を照らし、明るさを届けます。

点灯の仕組み

ソーラーパネルからの出力電圧を制御コントローラーが検知し、出力電圧が下がること(日没)により点灯する仕組みとなっています。反対に出力電圧が上がること(日の出)により消灯します。

ソーラー照明の種類

▼ソーラーパネル一体型
ソーラーパネルとLED照明・バッテリーが一体型のソーラー照明で、スリムでスタイリッシュなデザインが特徴です。
▼ソーラーパネル分離型
ソーラーパネルとLED照明・バッテリーが分離型のソーラー照明で、ソーラーパネルが太陽光エネルギーを効率よく変換できるように、ソーラーパネルの角度を変えられるのが特徴です。

ソーラー照明のメリット・デメリット

▼メリット
・配線(電柱・架線配線)工事、電線埋設工事が不要で、工事費を抑えられる。
・商用電源が届かなくても、太陽光が届く場所であればどこでも設置可能。
・電気代がかからないため、ランニングコストはバッテリー交換のみで安くなる傾向にあります。
▼デメリット
・バッテリーの寿命は2~5年ほどのため、定期的な交換が必要。
・曇りや雨の日は発電量が落ちるため、一時的に点灯しない場合がある。
・ソーラー照明を設置する際に、その場所の日当たり時間などを考慮する必要がある。